FASTにおけるオンボーディング

はじめに

ログラスは2025年7月3日-4日に開催される「開発生産性カンファレンス2025にGoldスポンサーとして協賛しており、7月3日14:00からはVPoEの飯田が登壇します
飯田の登壇に向けて、FASTについて色々な視点から知っていただくために、「#私から見たFAST」シリーズとして今週から4週連続で記事を公開します!

本記事は連載記事の第1弾です。
FASTにおけるオンボーディングについて、実際に経験したメンター(鈴木)とメンティー(石川)の両方の視点から、その効果や課題について共有したいと思います。

FASTとは?

ログラスではスケーリングフレームワークとしてFASTを採用し、プロダクト開発を進めています。

本記事ではFASTについての詳細な説明は省略します。
詳しくはFAST Guideをご覧ください。

また、ログラスがFASTにチャレンジすることになった経緯については以下の資料をご参照ください。

本記事で出てくる用語

  • コレクティブ:プロダクト全体を開発する人々。ログラスでは経営管理プロダクトを担う全員を指す。
  • チーム:コレクティブから流動的に作られる個別のチーム。通常、各メンバーは自身が選んだチームで活動する。
  • バリューサイクル:FASTにおける活動サイクル。ログラスでは2〜3日を1つのバリューサイクルの期間としている。
  • FASTミーティング:バリューサイクルの区切りで実施する打ち合わせ。情報の同期やチーム編成の見直しを実施する。

ログラスにおけるオンボーディング

ログラスでは、新メンバーのオンボーディングを3ヶ月のマイルストーンで区切って進めています。新メンバー(メンティー)にはメンターが1名つき、技術面や組織面でのサポートを行います。

まずはおおまかなオンボーディングの流れを説明します。

1ヶ月目:ドメインと組織文化への理解

最初の1ヶ月は、ログラスのドメインや組織文化に慣れることを重視します。

  • 経営管理プロダクトのドメイン知識を習得する
  • 開発環境のセットアップと基本的な開発フローを理解する
  • 軽めの機能改善や修正タスクを着手する
  •  FASTの考え方や進め方を理解する
2ヶ月目:コレクティブへの合流

2ヶ月目からはコレクティブに合流し、本格的に機能開発を進めていきます。

  • チームでの本格的な開発業務を開始する
  • チーム内でのコードレビューやペアプロを実施する
  • アラートや問い合わせを段階的に対応する
  • FASTミーティングへ参加する
3ヶ月目:自立したメンバーへ

3ヶ月目には、一人のエンジニアとして自立して開発を進められる状態を目指します。

  • 機能開発の一連の流れを自立して実施する
  • チーム内での知見共有やレビューへ積極的に参加する
  • アラートや問い合わせを主体的に対応する
  • 必要に応じて新しいチームへ参加する

この3ヶ月間のステップを通じて、新メンバーが無理なくチームに馴染み、かつ確実にスキルを身につけられるような環境作りを心がけています。

メンター(鈴木)からみたオンボーディング

メンターとして新メンバーのオンボーディングに関わった経験から、FASTにおけるオンボーディングの良かった点と課題・改善点を共有します。

良かった点

FASTの特徴的な点として、開発アイテムの選択の自由度が高いことが挙げられます。

  • 特定の機能や領域に限定されず、様々な開発アイテムを候補として検討できる
  • メンティーの興味や経験に合わせて、適切な難易度の課題を選択できる
  • 技術的な課題だけでなく、開発環境の改善やツール開発なども選択肢に入れられる
  • バリューサイクルが短いため、小さな成功体験を積み重ねやすい
課題と改善点

一方で、以前のスクラムチームと比較すると、チームのメンバーが流動的に入れ替わるようになったことにより、チームでメンティーを受け入れるという意識が希薄になりがちです。

  • メンターへの依存度が高くなり、他のメンバーとの関わりが限定的になる可能性がある
  • チーム全体でのナレッジ共有や相互学習の機会が減少する
  • メンターの負荷が高くなる

これらの課題に対して、以下のような改善が必要だと考えています。

  • チーム全体で新メンバーを受け入れる意識を醸成する
  • FASTミーティングでの積極的な対話を促進する
  • ペアプログラミングやモブプログラミングの機会を増やす
  • メンター以外のメンバーとも気軽に相談できる雰囲気を作る

FASTの良さを活かしながら、チーム全体での成長を促進できる環境作りを目指していきたいと思います。

メンティー(石川)からみたオンボーディング

メンティーとしてFASTのオンボーディングを経験し、感じたメリット、課題、そして改善アイデアを共有します。FASTミーティングで活用されるOST(※)の経験も踏まえています。 (※オープン・スペース・テクノロジー:FASTの着想元となった対話・議論手法)

良かった点
  • 新メンバーのモチベーション維持
    •  少人数チームで貢献が明確になり、主体的に関与しやすい
    •  コレクティブ全体に対してチームの状況の共有をバリューサイクルごとに毎回行うので、自律性が高くなり目的意識がはっきりする

  • オープンで安全なコミュニケーション
    • OSTの原則の1つ「ここにやってきた人は、誰でも適任者」によって、就職・転職後によくある「自分はここにいるのにふさわしいのかどうか」という悩みが打ち消される
    •  ログラスにおいては、会社全体の「新人の意見は仕組みをアップデートする宝だからどんどん言ってほしい!」という空気とも相性が良く、より発言しやすい環境

  • 挑戦を後押しする文化
    • 「手を挙げた人がリーダー」だから新人でも新しいことにチャレンジできる
    • もちろん周囲も全力フォローしてくれる姿勢がある
課題と改善点
  • 固定されている要素が少ないので、慣れるのが難しい
    •  FASTでは実際にタスクを進める方法はチームごとにバラバラで、FASTのアプローチ方法も流動的に変化する。そのためオンボーディング対象が特定できず迷子になってしまう

  • オンボーディングチームにメンター以外が関わりにくい
    • 前述の「チームでメンティーを受け入れるという意識が希薄になりがち」と共通で、チームが流動的なのでオンボーディングの責任をチーム単位で持ちにくい。その結果メンター以外のサポートメンバーが入りずらくフォローが不十分になる

これらに対する解決策や改善のアイディアは、下記のようなものがあるかと思います。

  • 具体的なルーティンよりも、それを実行させているFASTの考え方を理解するように意識する
    •  うまく言えませんが個人的には、「自分が所属するこのコレクティブ(ログラスではプロダクトのドメインからとって『経営管理コレクティブ』という固有名詞で呼ばれている)をどうしていきたいか?それについて自分に何ができるか?」という観点で考えるようにしたら、流動性が高くても理解しやすくなったかなと感じました

  • 「オンボーディング用チーム」にしない
    •  チームの主目的は事業上の成果達成に置き、そのプロセスの中で新メンバーが学び貢献できるような設計にする。これにより、メンター以外のメンバーからの自然なサポートも期待できる

改善に向けた取り組み

上記で挙げた課題を解決するため、ログラスでは以下の改善を進めています。

  • チーム全体で新メンバーをサポートする文化の醸成
    • メンターの責務とチーム全体の責務の言語化
    • メンター以外のチームメンバーとの1on1の実施

  • FASTの考え方を重視したオンボーディング設計の見直し
    •  FASTの原理原則や思想を理解することを重視したオンボーディングコンテンツの拡充

まだまだ着手できていない改善点も多いですが、FASTの特性を活かしたオンボーディングの実現に向けて継続的に取り組んでいきます。

おわりに

本記事では、FASTにおけるオンボーディングについて、メンターとメンティーの両方の視点から共有しました。

FASTは超軽量なフレームワークであり、最低限のルールしか決まっていません。それゆえに自律性が求められます。一方で、新しく入ってきたメンバーがいきなり自律性を発揮するのは難しい側面があります。この課題に対して、ログラスではオンボーディングのプロセスの見直しと仕組み化を進めることで解決を図っています。

FASTの良さを活かしながら、より効果的なオンボーディングの実現を目指していきたいと思います!

次回の「#私から見たFAST」シリーズ第2弾は、「領域横断チームメンバーとFAST」というテーマで、フロントエンド領域を得意とするエンジニアがFASTとどう向き合ったかを紹介したいと思います。お楽しみに!

イベント案内

7月にアジャイルやFASTをテーマにしたイベントを開催します!
どちらもオンライン / オフラインのハイブリッド開催で、オフラインでは懇親会もご用意しています。ぜひご参加ください!

7月17日(木)19:00- 「アジャイル×AIの今と未来を語る」日本にアジャイルを広めた先駆者・平鍋氏とログラスCTOが「アジャイル × AI」をテーマに対談します。
FASTについてもテーマに取り上げ、両者の視点から語ります。

7月24日(木)19:00-「Loglass Tech Talk vol.6 FAST実践のリアル〜壁にぶつかり、悩み、試し続けた1年間〜」FASTを実践した1年間のリアルな苦悩や試行錯誤を、エンジニア、QA、PdM、デザイナーといった各ロールの視点から発信します!

【ログラス】2025年 協賛イベントまとめ

ログラスは2025年も、さまざまな技術カンファレンス・コミュニティイベントを応援しています💪
本記事では2025年協賛させていただいたイベントを開催日順にご紹介します📣(随時更新予定)

協賛イベント一覧(開催順)

1月

Regional Scrum Gathering Tokyo 2025
🗓 2025年1月8日〜1月10日
🤝 ロゴスポンサーとして協賛

2月

EMConf JP 2025
🗓 2025年2月27日
🤝 シルバースポンサーとして協賛

3月

Scrum Fest Fukuoka 2025
🗓 2025年3月7日〜3月8日
🤝 シルバースポンサーとして協賛

Agile PBL祭り 2025
🗓 2025年3月23日
🤝 シルバースポンサーとして協賛

5月

Scrum Fest Niigata 2025
🗓 2025年5月9日〜5月10日
🤝 シルバースポンサーとして協賛

6月

AI Engineering Summit
🗓 2025年6月11日
🤝 スポンサーとして協賛

関数型まつり2025
🗓 2025年6月14日〜6月15日
🤝 シルバースポンサーとして協賛

7月

開発生産性Conference 2025
🗓 2025年7月3日〜7月4日
🤝 ゴールドスポンサーとして協賛

Scrum Fest Osaka 2025
🗓 2025年7月18日〜7月19日
🤝 シルバースポンサーとして協賛

8月

Scrum Fest Sendai 2025
🗓 2025年8月29日〜8月30日
🤝 シルバースポンサーとして協賛

9月

Scrum Fest Mikawa 2025
🗓 2025年9月5日〜9月6日
🤝 シルバースポンサーとして協賛

Platform Engineering Kaigi2025
🗓 2025年9月18日
🤝 ブロンズスポンサーとして協賛

11月

Kotlin Fest 2025
🗓 2025年11月1日
🤝 ゴールドスポンサーとして協賛

アーキテクチャConference2025
🗓 2025年11月20日〜11月21日
🤝 ゴールドスポンサーとして協賛

FASTに関するログラスの取り組み_記事・登壇資料まとめ

ログラスがスケーリングアプローチとして取り組むアジャイルフレームワーク「FAST」に関する記事・登壇資料をまとめてお届けします。

CTO 伊藤による「開発生産性Conference2024」の登壇資料
VPoE 飯田による「開発生産性Conference2025」の登壇資料

VPoE 飯田・アジャイルコーチ 今井による「RSGT 2025」の登壇資料
エンジニア粟田による「Scrum Fest Kanazawa 2025」の登壇資料
エンジニア粟田による「Loglass Tech Talk vol.6」の登壇資料

エンジニア粟田による「Scrum Fest Sendai 2025」登壇資料

agile journey様によるVPoE 飯田とエンジニア 南部のインタビュー記事
EM 塩谷によるFASTについて説明した記事
FASTにおけるオンボーディングに関する記事
横断チームメンバー目線での気付きや学びについての記事
PdM・デザイナー目線での所感や気付きについての記事
FASTを導入したログラス開発チームの変遷についての記事
FAST×AIで考える、未来の組織像についての記事
アジャイルコーチ 大野によるFASTにおける「ふりかえり」模索の記事
"FAST実践の1年を振り返る"をテーマにした「Loglass Tech Talk vol.6」のアーカイブ動画

"FAST導入"をテーマにした「Loglass Tech Talk vol.4」のアーカイブ動画・登壇資料



【ログラス】QAエンジニア 記事・登壇資料まとめ

ログラスのQAエンジニアに関する記事・登壇資料をまとめてお届けします。

ログラスQAのnoteまとめ

オススメnote①
オススメnote②

登壇資料

アーカイブ動画

アーカイブ動画

イベントアーカイブ動画

スクラムフェス三河2024「QAはコストセンターじゃないもん!QAの枠から飛び出し顧客価値提供にコミットした奮闘物語」

ATN#20 BtoBプロダクトQA集合 Loglass×WingArc1st×テストの街「葛飾

ATN#21 QAマネージャー集合 ログラス×ナレッジワーク×ウイングアーク1st

【ログラス エンジニア】イベント・登壇資料・記事まとめ

ログラスエンジニアの今後のイベント予定および、過去の登壇資料・記事をまとめてお届けします。

イベント一覧

11月

(11/25)『Server-Side Kotlin Night 2025』にエンジニア 渡邊が登壇

(11/20)『アーキテクチャConferecne2025』にCTO室長 鈴木とEM 小林が登壇

(11/1)『Kotlin Fest 2025』にCTO 伊藤とCTO室室長 鈴木が登壇

10月

(10/30)エンジニア 粟田と、Head of Engineering 飯田がagile journeyさまに取材いただいた記事が公開されました。

(10/21)Head of Engineering 飯田がレバテックLABさまに取材いただいた記事が公開されました。

「イベント行こう」のやらされ感をなくす。ゼロから技術発信文化を組織に根付かせた方法【ログラス飯田意己】 | レバテックラボ(レバテックLAB)



(10/10)『実装の精度を上げる、設計フェーズのAI活用』にエンジニア 南部が登壇

speakerdeck.com

9月

(9/24)『事業フェーズで異なるAI活用事例 ─ 開発現場における浸透の工夫と文化づくり』にエンジニア中村が登壇します。

(9/16)『生成AIで何が変わった?現役SREが語る、プロダクト改善の実像』にEM 勝丸が登壇

8月

(8/29−30)『Scrum Fest Sendai 2025』にエンジニア 松岡とアジャイルコーチ 大野、エンジニア 粟田が登壇

(8/27)『スタートアップのアジャイルは生成AIでどう変わる?』にEM 鈴木が登壇しました。

(8/27)『CRE Camp #2 ユーザー信頼性を支える現場の知見LT大会』にエンジニア 子田が登壇しました。

(8/19)『集まれKotlin好き!Kotlin愛好会 vol.59@株式会社ログラス』をログラスオフィスで開催しました。

(8/15)『「Cursor-1 グランプリ」アフタートーク~1ヶ月でどう進化した?~』にエンジニア 南部が登壇しました。

(8/6)『TechBrew in 東京 ~技術発信はこわくない! 新卒・若手エンジニアのためのゆるふわ会~』にエンジニア 阿部が登壇しました。

(8/5)『 生成AI時代のプロダクトチーム構築:非エンジニアも巻き込む開発フローとチーム設計』にエンジニア 南部が登壇しました。

7月

(7/30)『【3社合同】After 開発生産性Conference 2025 改善しNight』にEM 鈴木が登壇しました。

(7/29)『AI時代の開発組織進化論 ── エージェント活用と組織変革プロセスのリアル』にCTO 伊藤が登壇しました。

(7/24)『MCPは当たり前になるのか? 〜流行から普及への可能性〜』にエンジニア 依田が登壇しました。

(7/24)『レバテック Meetup ~AIエージェントと共に進化する開発現場~』にエンジニア 中村が登壇しました。

(7/24)『Loglass Tech Talk vol.6 FAST実践のリアル〜壁にぶつかり、悩み、試し続けた1年間〜』にエンジニア組織からはエンジニア 粟田、QAエンジニア コタツ、モデレーターとしてVPoE 飯田が登壇しました。

(7/23)『イオン・LayerX・ログラス・ユビーの生成AIツール導入プロセス』にEM 勝丸が登壇しました。

(7/19)『スクラムフェス大阪2025』にQAエンジニア コタツが登壇しました。

(7/17)『Developer Summit 2025 Summer』にエンジニア kagayaが登壇しました。

(7/17)『アジャイル×AIの今と未来を語る』にCTO 伊藤がスピーカー、VPoE 飯田がモデレーターとして登壇しました。

(7/11)『SRE NEXT 2025』にEM 勝丸が登壇しました。

(7/8)『Claude Code Meetup Japan #1』にエンジニア kagayaが登壇しました。

(7/3-7/4)『開発生産性Conference2025』にログラスはGoldスポンサーとして協賛し、当日はVPoE 飯田の登壇のほか、ブース出展も行いました。

6月

(7/1)『生成AI × 組織論Night』にCTO 伊藤が登壇しました。

(6/27)『第一回「Cursor-1 グランプリ」~最強のCursor使いはどこの企業?~』にエンジニア 南部が登壇しました。

(6/26)『AWS Summit Japan』にEM 勝丸が登壇しました。

(6/26)『プロダクト組織とAI時代の働き方 〜Cursor全社展開のリアル〜』にエンジニア 南部が登壇しました。

(6/25)『AIの出力の質を上げる!チームの集合知を注入する方法』にエンジニア 依田が登壇しました。

(6/24)『AI駆動開発、そのやり方で合ってる?PMとエンジニアで語る AI駆動開発に求められる品質とは』にエンジニア kagayaが登壇しました。

(6/19)『生成AIと働く— エンジニア現場でのリアルな活用方法』にエンジニア 中村が登壇しました。

(6/18)『AI Engineering Summit』にエンジニア 佐藤が登壇しました。

(6/16)『生成AI時代のエンジニアキャリアのリアル、最新事例を紹介します。』にエンジニア 佐藤が登壇しました。

(6/14-15)『関数型まつり2025』にCTO 伊藤、CTO室室長 鈴木が登壇しました。

(6/14)『スクラムフェス金沢2025』にエンジニア 粟田が登壇しました。

(6/2)『EM×PMフィッシュボウル #2 〜組織と価値創造 編〜』にCTO 伊藤、VPoE 飯田が参加しました。

5月

(5/31)『ゴリラ.vim #36 ~ Vim x SNS ~』にエンジニア yasunoriが登壇しました。

(5/28)『LLM Night〜コーディングAIの自社ルール運用』にエンジニア 依田が登壇しました。

(5/27)『Re:TechTalk #10 事業価値を生み出すモデリング、価値をサステナブルにするアーキテクチャ』にエンジニア 松岡が登壇しました。

(5/15)『Techlead Meetup ~技術リーダーシップとは何か~』にエンジニア 龍島が登壇しました。

(5/13)『Cursor導入でログラス社の現場はどう変わったか - Forkwell AI Study #1』にCTO 伊藤、エンジニア kagayaが登壇しました。

(5/12)『御社のDevin、何してる? 各社の事例に学ぶ!組織の一員としての付き合い方』にエンジニア kagayaが登壇しました。

4月

(4/23-4/24)インド・ベンガルールで開催される『Great International Developer Summit』にCTO 伊藤とEnabling & Platform部部長 鈴木が登壇しました。

(4/24)『SmartHR AI tech talk#2 ─ コード生成×AI 現場のリアル』にエンジニア  kagayaが登壇しました。

(4/24)『英語LT会【テーマ:AI】Japanglish Tech Talk#5』にエンジニア 福土が登壇しました。

(4/10)『Loglass TECH TALK vol.5〜50名のエンジニア全員で挑むCursor活用の全貌〜』を開催しました。

(4/8)『AI Coding Meetup #1 - チーム開発 ✕ AI、みんなの実践知』にエンジニア  kagayaが登壇しました。

3月

(3/28)『JaSST’25 Tokyo』にエンジニア 粟田が登壇しました。

(3/27)『AI時代におけるエンジニアキャリア戦略 ~Ubie・ログラスが語る AI駆動開発のいま~』にエンジニア 佐藤が登壇しました。

(3/27)『良いコード/悪いコード」ミノ駆動さんと学ぶ教科書と現場のジレンマ』にEM 松岡が登壇しました。

(3/26)『CRE Meetup!ユーザー信頼性を支えるエンジニアリング実践例』にCRE 子田が登壇しました。

(3/26)『AI駆動開発勉強会 臨時回【Devin Meetup Japan #1】』にエンジニア kagayaが登壇しました。

(3/25)『QA Test Talk Vol.4』にQAエンジニア コタツが登壇しました。

(3/19)『必ず生まれる負債にどう向き合うか。ログラス・カミナシCTOに聞く、技術的負債をコントロールする方法』にCTO 伊藤が登壇しました。

(3/12)『急成長スタートアップが見せる、プロダクト開発の舞台裏 ─ PdM x エンジニア LT&交流会』にエンジニア 石畑が登壇しました。

(3/10)『AI駆動開発(AI-Driven Development) 勉強会(第6回)』にエンジニア kagayaが登壇しました。

2月

(2/7)日本CTO協会様にログラスが取り組むProduct Team Brandingについて取材していただきました。

1月

(1/30)『ソフトウェアアーキテクトのための意思決定術 - Forkwell Library #80』にEnabling & Platform部 部長 鈴木がモデレーターとして登壇しました。

(1/27)レバテックLAB様にVPoE 飯田を取材していただきました。

(1/27)『テックブログ運営 井戸端会議〜2025年を走り切るために〜』にエンジニア 粟田が登壇しました。

(1/8)『Regional Scrum Gathering Tokyo 2025』にVPoE 飯田、アジャイルコーチ 今井が登壇しました。

スクラムフェス福岡2025参加レポート!ログラスからデザイナーが初参戦!



こんにちは、ログラスでUIデザイナーをしている高橋(@NEKO_NINGENN)とアジャイルコーチの大野(@ohnoeight)です。2025/3/7-3/8に開催されたスクラムフェス福岡2025にスポンサーとして現地参加してきましたので、共同で参加レポートを書きました。

スクラムフェス福岡2025とは

www.scrumfestfukuoka.org

以下、Webサイトからの引用です。

スクラムフェス福岡はアジャイルコミュニティの祭典です。

この祭典は、プロダクト開発における技術や開発プロセスだけでなく、

そこで働く人やチーム、組織にも価値をおきます。
エンジニア、デザイナー、QA、SM、POなどのロールに関係なく、

アジャイルに興味・関心のある全ての人が楽しむことができます。

金融、行政など大規模な組織からスタートアップなどの小規模な組織の

運営のノウハウがシェアされます。

その中で活躍する方々と生々しい話題を共有し、相談することもできます。

ログラスからデザイナーがスクラムフェス初参戦!

ログラスでUIデザイナーをしている高橋です。今回初めて、スクラムフェスに参加してきました。

ログラスに入社するまではスクラム開発での経験がほとんどなく、ウォーターフォール開発での経験が主だったので、スクラムの実践を通した経験談を、せっかくなら生で聞いてみたい!と思い参加しました。

ネットワーキング

初日のキーノートが終わった後の、夕方のネットワークパーティーから参加しました。

スクラムコミュニティに知り合いもいないうえ、初参加でしかも遅れての参加だったため、正直かなり気後れ&緊張していました。

また、参加する前はコミュニティが出来上がっているところに入りづらいのではないか?と心配でしたが、みなさん気さくに話してくださったので新参者にもウェルカムな雰囲気を感じ、安心して参加できました。

現地の参加者が話しやすくなる仕掛けとして良いなと思ったのは、参加者全員に配られるカードです。

名前、やっている事、スクラムフェスの参加回数などを書くのですが、これがあると知らない人に話しかけるハードルがぐっと下がります。

実際、「今回初めての参加なんですね」「デザイナーなんですか?」などカードを見て声をかけていただいた事から会話が始まることもありました。

このような、オープンさを保つための工夫が素敵だなと感じました。

先に参加していた大野さんに無理やり頼んで、もつ鍋を食べる方々に運よくご一緒させてもらいました。ガチの初対面なのにみなさん優しすぎる・・

(写真はごま鯖です。もつ鍋写真撮り忘れました・・)

セッションの感想

印象に残ったセッションをいくつか紹介します。

スクラムというコンフォートゾーンから抜け出そう! プロジェクト全体に目を向けるインセプションデッキ

https://speakerdeck.com/takaking22/inception-deck-for-seeing-the-whole-project

アジャイル開発の原則や、さまざまな手段は何となく知っているものの、手法を現場にどう適用していくのか?がイメージついてなかった私にとって今聞けて嬉しい内容でした。

インセプションデッキを作る時のコツの一つとして紹介されていた、「完璧を目指すのではなく現状を受け止める」というのが印象に残りました。

目的は、プロジェクト全体に目を向けて足りない所をみつけることだから、例えばインセプションデッキ作成の過程でメンバー同士の認識のズレが分かったら、「ズレてることが分かった、ヤッター!」と捉えると良いよとのことでした。

「ズレ=悪いこと」と思いがちな自分にとって、「そう捉えればいいんだ」と、気持ちの置きどころを見つけたような感覚になりました。

俯瞰と個別の二つの視点で紡ぐスクラムマスターの成長と協働

https://speakerdeck.com/toma_sm/dual-views-weaving-scrum-master-growth

効果がなかったら全体スクラムマスターをやめて組織体勢を見直す。変化への適応と捉えているので、ネガティブに捉えずやるべき事をやられている印象を受けました。

これを当たり前に実践されてるのがすごいなあと思いました。

スクラムマスター2名で発表されていたのですが、チームの状況を説明するスライドや、違和感の言語化がとても整理されていて、伝えたいことが真っ直ぐ伝わる内容でした。

言葉の選び方や情報の見せ方に、普段からスクラムマスター同士がしっかり意思疎通しながら進めている姿が垣間見えました。

スタッフさんが片付け終わった後に無理言って広げてもらいました。ありがとうございます

 

~ここから、大野がブログを引き継ぎます~

職種関係なく参加することの価値

今回デザイナーという職種の高橋さんに参加してもらった理由について、改めてまとめておこうと思います。

スクラムは開発だけのものじゃない

スクラムフェスに参加される方は、スクラムマスターやアジャイルコーチ、エンジニアの方が多い印象です。もちろんデザイナーやプロダクトオーナーの方も参加していますが、あまり多くない印象です。

スクラム」と聞くとエンジニアのための手法だと思われがちですが、実際にはチーム全体で価値を届けるための仕組みです。プロダクトオーナーやPdM、デザイナー、営業やカスタマーサクセスなどのビズサイドと呼ばれる人たちなど、あらゆる職種の人たちが関わってこそ、スクラムアジャイルが本来の力を発揮します。

だからこそ、職種を問わずスクラムフェスに参加することには大きな意味があります。「なぜこういう進め方をしているのか」「チームの工夫にはどんな背景があるのか」といった視点を持つことで、自分の仕事にも新たな気づきを持ち帰ることができます。

会社を超えて学び合える場

スクラムフェスは、現場の工夫や失敗、成功のリアルな話が集まるイベントです。

他の会社やチームの話を聞くことで、自分たちの働き方を見直すヒントがたくさん得られます。

スクラムの知識がなくても問題ありません。むしろ、異なる職種・視点からの質問や対話が、新しい価値を生むきっかけになります。スクラムフェスは、職種の枠を超えて「よりよく働く」ことを一緒に考える場になります。

今回、スクラムフェス福岡にデザイナーの高橋さんをお誘いしたのですが、とても楽しんでもらえた印象でした。改めて、参加していただいたことに感謝しています!!!

まとめ

今回、私、大野が人生で初めてスポンサー申し込みをしたスクラムフェスでした。

そして、人生のスクラムコミュニティでの初登壇は2年前のスクラムフェス福岡2023でした。そこから2年経って、こういった形でスクラムフェス福岡にスポンサーとして関われたこと、縁を感じずにはいられません。

運営の皆様、スポンサーの皆様、登壇者の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました〜!!!

また来年!必ず福岡に帰ってきます!

太宰府天満宮と福岡タワーの思い出

 

Regional Scrum Gathering Tokyo 2025 に VPoE 飯田が登壇します

Regional Scrum Gathering Tokyo 2025 にVPoE 飯田が登壇します

2025年1月8日(水)〜 1月10日(金)に開催されるカンファレンス「Regional Scrum Gathering Tokyo 2025」に、ログラス VPoE(VP of Engineer)の飯田が登壇します。

「Regional Scrum Gathering Tokyo 2025」は、スクラムを実践する人が集い垣根を超えて語り合う場を提供するという目的で実施されるカンファレンス イベントです。

本イベントのセッションで登壇するVPoEの飯田は、「エンジニアリングマネージャー視点での、自律的なスケーリングを実現するFASTという選択肢について」と題し、FAST導入の具体的なステップや、その中で私がどうエンジニアリングマネージャーの役割を再定義していったか、そしてエンジニアリングマネージャーとしてどんな苦労を経験したのかについて、アジャイルコーチ・今井健男氏による解説を交えつつお話しする予定です。

ぜひ、現地・オンラインで聴講ならびに交流いただけましたら幸いです。

イベント概要

登壇セッション概要